契約前の第一関門
「入居審査」は、簡単に在籍確認・保証人確認などの業務を、不動産会社・管理会社・入居審査会社が行います。最終的な判断は入居申込書・提出書類等をベ -スに、その人の収入で「賃料を払えるのか?」「保証人が保証能力があるのか?」「家族構成」「仕事の職種」「勤務年数」「社会的地位」「安心感を与える人物像」「時には国籍」「他の部屋の入居者層とのバランス」・・・・・などなど。大家さんや代理の管理会社が判断するのがほとんどです。
また、大家さんも賃貸経営していく上で、考え方・方針があり、幾つかの入居条件を出されることもあります。
借りる側が条件に合う部屋を探すことと同じように、大家さんも自分の建物に合った入居者を選ぶことは当然と言えば当然のことです。かなり頑張って部屋を探してやっとたどり着いた希望の部屋!でも審査で落ちてしまい理不尽な思いをする方は少なくないです。まずは審査に通りやすい方法を確認しましょう!
【未成年の場合】
進学・就職などで一人暮らしを始める場合、未成年者のケースもあります。未成年者でも契約は出来るのか?どのような方法で契約を進めていくのが望ましいのか?
大家さんがどのように希望されているのか?
例:学生さんの入居の場合・・・母親が契約者・父親が保証人、または父親が契約者・オジ(両親の兄弟)
が保証人、などのように近い親族の中で役割を分担するケースがあります。
【無職・就職活動中の場合】
このようなケースで大家さんが一番気になる事は、家賃の支払い関係です。また、就職先がある程度決まっている人・全く決まっていない人では、
大家さんに対するイメージは変わってきます。
例1:就職先が決まっている場合・・・採用通知書などを大家さんに提出する事ができれば
一般的な契約方法で契約できる事が多い。
例2:就職先が決まっていない場合・・・未成年者と同じ方法で契約する。
または、連帯保証人を2名にするケースがある。
【保証人が高齢者の場合】
上記で述べたように、入居審査は契約者だけでなく、保証人に対しても行われます。
その際、ご両親がすでに会社を退職(引退)されて年金で暮らされている場合、年金収入のみでは保証能力まで至らないと判断される場合もあります。
例1:年金以外に収入がある場合・・・年金の他に収入があればその旨を伝えてみよう。(証明書等の添付)
例2:年金以外に収入がない場合・・・兄弟・親戚の保証人を追加または保証会社等を利用する。
【外国籍の場合】
大家さんが心配するのは、外国籍だからどうだこうだでなく、日本語が通じるのか?
日本の生活文化・最低限のマナーを理解されているのか?トラブル等の対応・保証等さまざまな心配事があります。大家さんだけでなく、同じ建物の入居者にとっても不安な部分があると思われます。
例1:日本を理解されている場合・・・まずは、日本について理解されている旨を伝え、日本に来た目的(ルール・マナー)(仕事・収入・今後の在国年数・・・など)の話をして、大家さんの前に不動産会社との信用関係を築いた上で、不動産会社から大家さんに上手く話してもらう事でスムーズに進むケースがあります。
例2:日本を理解されていない場合・・・直接大家さん・不動産会社と話をして契約を進めることは (ルール・マナー)難しいケースが多いです。会社・学校・知人などの紹介等の形で手伝ってもらうのがより良い方法です。
補足
最近は留学生を多く受け止めるマンションも増えてきています。
地域によっては審査が通りやすい場合もありますので、相談してみましょう。
POINT
上記の事例があっても、不動産屋さんや大家さんが何とかしてあげたいと思った時は、面接するなりして、
信頼関係のもとで、入居審査を進める場合もあります。
やはり「人柄が良い」というのは、どんな契約でもメリットが大きいのではないでしょうか。
また、ご自身の生活面で言いにくい事もあるかも知れませんが、あらかじめ相談・お話することにより、
「気に入った物件が見つかった後で、契約できません」というような事も避けられますし、
無駄な時間も無くなると思います。
良い部屋探しをしたあとも、安心できる審査、契約をしてください。